My Favorites Soul-Side Vol.2

ヴォーカル担当です。私からはソウルミュージックの名盤を折に触れて紹介していきます。

第2回目は、ニューソウルを代表するシンガー、Curtis Mayfield(カーティス・メイフィールド)のライブアルバム「Curtis/Live!」です。

カーティス・メイフィールドは、Impressions(インプレッションズ)時代に「For Your Precious Love」や「People Get Ready」といったヒット曲に恵まれ、60年代中〜後半には人気アーティストの仲間入りを果たしています。

そんなカーティスがソロ活動を始めたのが1970年。R&B/SOULの名盤として有名な「Curtis」を発表し、ビルボードのR&Bアルバムチャートで5週連続1位を飾りました。

その勢いのままに、1971年1月にニューヨークのビター・エンドでのちに「伝説」と言われるライブが行われたのです。

「ビター・エンド」。実は前回取り上げたダニー・ハサウェイのライブアルバム「LIVE」も、同年にこのライブハウスで収録されました。

半世紀前から現存しているビター・エンドは、今でこそアマチュアも気軽に出演出来る登竜門的なハコという立ち位置であるものの、当時のビター・エンドはジェームズ・テイラーやジョニ・ミッチェル、スティーヴィー・ワンダーなど、伝説的ミュージシャンが演奏していた格式高いライブハウスでした。

そんなビター・エンドで起こった「伝説」の一つがダニー・ハサウェイの「LIVE」であり、もう一つがカーティスの「Curtis/Live!」だったわけです。

200人ちょっとのキャパシティの小さなハコで収録されたサウンドには、ノイズも観客の反応も生々しく残っています。だからこそ、このアルバムを聴いていると自分も1971年のニューヨークへタイムトリップしたような気分になれるのです。

この音源で面白いのは、カーティスの音楽的特徴であるホーンセクションやストリングスといった上物がなく、ギター、ベース、パーカッション、ドラムでシンプルな演奏をしているところです。

シンプルながら観客の熱気も相まって脈動感あふれるグルーヴになっているのが堪りません。ブラックミュージックにかかせないこってりした、うねるようなノリが前面に出ているこのアルバムは必聴です。やはりソウルにはパーカッションが欠かせないですね。

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My Favorites Soul-Side Vol.1

ヴォーカル担当です。私からはソウルミュージックの名盤を折に触れて紹介していきます。

記念すべき第1回目は、私が最も影響を受けたソウルシンガー、Donny Hathaway(ダニー・ハサウェイ)のライブアルバム「LIVE」です。

若い頃、ロックもR&Bも好きで、どんな音楽をしていきたいかずっと迷っていたのですが、その迷いを吹き飛ばしてくれたのがダニー・ハサウェイとの出会いでした。

アラサー世代の私にとって、「R&B」とはセクシーな美男美女がクネクネ踊りながら電子音のトラックに乗って軽く甘く歌う系統の楽曲のことを指していました。

しかし、その手のR&Bには興味が湧かず、親の世代が聴くようなボーイズⅡメンやブライアン・マックナイト、マイケル・ジャクソン、ルーサー・ヴァンドラス、ホイットニー・ヒューストンら80〜90年代の、いわゆる「ブラコン」と言われるジャンルの音楽と出会い、傾倒していました。

同時にロック方面から音楽のルーツを掘り下げていくとカーティス・メイフィールドやアレサ・フランクリン、オーティス・レディングやジェームス・ブラウンら6〜70年代のソウルミュージックにぶつかるわけです。

そこから音楽的な空白を埋めるように70年代のR&Bに目を向けた時、自分にとってドンピシャな歌声とサウンドのアーティスト、ダニー・ハサウェイと出会ったのです。

ダニー・ハサウェイの歌声は少しハスキーでスモーキーな音色で、もう少し前の世代のソウル系のアーティストと違ってシャウトすることはなく柔らかく丁寧に、でもどこか熱狂的な部分が特徴的です。そして、エレピとリズム隊が絶妙に絡み合うレトロなサウンドや、内向的な歌詞、私小説のような歌詞が特徴的でした。

その特徴が最も遺憾なく発揮されているのが冒頭でお話ししたアルバム「LIVE」です。
ハリウッドのトルバドールで行われた公演と、ニューヨークのビター・エンドで行われた公演が収録された本作は他のどのアルバムよりもライブ会場の熱気や温度感、ミュージシャンのグルーヴや高揚感がひしひしと伝わってくる、そんな音源なのです。

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